2月10日(日)、埼玉県加須市にある加須ふれあいセンターにおいて、原発事故の後、避難生活が続いている福島県双葉町の人たちも参加する『ウサギのひな人形』作り講習会が、大妻女子大学被服学科 大網美代子先生を講師とし、被服学科及び短期大学部の助手と大妻コタカ記念会が協力して行われました。
(写真は作り方の説明をする大網美代子先生)
この『ウサギのひな人形』作りは、昨年の2月、大学が積極的に取り組んでいる社会貢献、震災復興支援活動の一環として、被服学科及び短期大学部の教員・助手・学生有志で『ウサギのひな人形』30組を作成し、埼玉県加須市に集団避難している福島・双葉町のみなさんへ「笑顔が届きますように」と贈ったことがきっかけ。
その活動を加須市でご覧になられた方から、双葉町避難所の方々と近隣の高校生で『ウサギのひな人形』を作成し、福島の小学校へ贈る活動をしたいので講師を引き受けてほしいと大妻女子大学に依頼があり、加須市ふれあいセンター主催として、今回この講習会が開催されました。
3時間の講習で完成品を作成するためには、事前のパーツ作りが必要ということで、記念会も協力し、事前準備作業を行いました。
双葉町から加須市の騎西高校内の避難所で生活をされているという参加者は、「毎日体操をする場所に贈られた『ウサギのひな人形』が飾ってあり、いつも眺めていました。今日は自分が作り、そのひな人形を見るのが楽しみになりました。また、今日作った『ウサギのひな人形』が、福島の子供たちの成長を願い贈れることも嬉しい。」
双葉町から埼玉県内で避難生活を送っている方は、「ご近所は若い人ばかりで近所つきあいがないので、このような会があると集まった皆さんとお話しが出来て楽しかった。」とおっしゃっていました。
また、「針などろくに持ったことのないのに、簡単に作成できるだろうと考えて参加したが、考えが甘かった」と針と糸に悪戦苦戦の高校生もありましたが、助手の先生方に手助けしていただき完成。出来上がった『ウサギのひな人形』を「可愛い」と連呼していました。
一針一針丹精こめて縫い上げ、完成させた『ウサギのひな人形』。出来上がった30組の『ウサギのひな人形』が机に並べられると、どの参加者も満足した笑顔で語らっていました。
出来上がった『ウサギのひな人形』30組は、加須ふれあいセンターと(株)こうさぎくんとこいぬくん により福島の小学校へ届けられることになります。