11月9日(日)恒例の紅葉の集いが明治座で開催されました。今年は、同窓会山梨から10名の方が参加されるなど、遠方からおいでになった方もあり大変賑やかな会になりました。
今回は市川猿之助の公演とあって、小雨模様の中、明治座には開場時間前から大勢の方が詰めかけておられました。
公演は、第一部が市川右近による、「高時」でした。鎌倉時代末期、北条高時が闘犬や田楽舞に没頭し傍若無人な振舞いをする姿を皮肉たっぷりに描いた作品でした。市川笑也が演じた女形衣笠の静かな舞と、高時役の右近が天狗たちと繰り広げる激しい舞が印象的でした。+
第二部は、猿之助による、「夏姿女團七(なつすがたおんなだんしち)」。大詰めで、嵐の中猿之助演じるお梶と坂東竹三郎演じる継母おとらが、言い争いから最後にはお梶が継母を殺害してしまうまで、本物の水を舞台上から降らせて、その迫力はものすごいものでした。
昼夜通して一か月間、この熱演をやり抜くのですから、歌舞伎役者は華やかさの陰に、かなりの体力が必要なのですね。
公演終了後は雨もあがり、薄日の射す中、参加された皆様も笑顔で帰路につかれました。