11月16日(日)大妻コタカ記念会主催の大妻同窓会岩手設立15周年記念「サロン講演会&コンサート」がホテルメトロポリタン盛岡NEW WINGで開催されました。
第一部の講演会は、講師として川村隆枝先生をお迎えしました。先生は岩手医科大学付属循環器医療センター麻酔科専任等を経て、現在仙台医療センター麻酔科医長および手術管理部長ICU総括を務める医学博士でいらっしゃいます。
先生の著書「心配ご無用手術室には守護神がいる」が「救いたい」というタイトルで映画化され、11月22日から全国ロードショーになることから、このたび「映画『救いたい』によせる思い」というテーマでご講演いただくことになりました。
天皇陛下の手術を執刀した先生は神の手と言われ、大きくメディア等で取り上げられ脚光を浴びましたが、その陰には麻酔科医の存在があったことはあまり知られていないという思いから、「心配ご無用手術室には守護神がいる」の本を書かれたそうです。
患者さんの命を守るプロフェッショナルとして麻酔科医の存在があること、麻酔科医が麻酔をかけて手術を行うのと、外科医が麻酔をかけて行うのとでは術後あるいは一年後の状況が大きく違うこと、外科医がスターなら麻酔科医は脚本家である、などのお話を伺いました。
また、3・11の東日本大震災は仙台医療センターで遭遇し、緊急手術中であった3件の処置、そしてその後の病院の対応、6日間で705名の傷病者を受け入れたが死亡者が出なかったことは幸いであったなど、病院としての厳しかった日々の状況をいろいろお話いただきました。
第二部はコンサート。お茶とおいしいケーキをいただきながらソプラノの美しい歌声を楽しみました。
途中には楽しい演出もありリラックスした雰囲気で、最後は参加された100名近くの皆さんで「紅葉」の合唱。男性の素晴らしい声も混じり、和やかに歌い終わり、幕となりました。
同窓会岩手の皆様のご協力のお陰で、多数の方々においでいただくことができました。
お世話になりました皆様に心より感謝申し上げます。