3月7日(土)大妻女子大学狭山台校閉校式と感謝の集いが開催されました。
大妻女子大学がそれまでの家政学部のほかに文学部を設置することで、昭和42年に狭山台校が開設され、48年間にわたり、家政学部、文学部の1,2年生(平成15年からは1年生だけ)の学びの場であった狭山台校でしたが、いよいよその役割を終え幕を閉じます。
花村理事長は、大妻コタカ先生が狭山台校をこよなく愛され、学生がグランドで談笑する姿が好きであったということを話され、コタカ先生のこのキャンパスに込めた思いを無にすることなく、今後の有効な利用について入間市と相談しながら検討していきたいと挨拶されました。
感謝の集いは、狭山台校の開設に尽力された大妻学院名誉顧問である長岡晃夫様の乾杯のご発声で始まり、狭山台校にゆかりの方からの思い出をお聞きしました。
元寮監長であった木村松子さんは、大妻コタカ先生が夏休みに寮に泊まりに来られ、身近にお会いすることができて大層嬉しかったことや、四季折々の狭山の美しさをお話されました。
先の狭山台校サヨナラ見学会で「木村先生はお元気ですか」とのご質問が多くの方から寄せられましたが、こうしてお話を伺う機会があったことを大変嬉しく思いました。
狭山台校に関わって支えてくださったたくさんの方々のおかげで、今日に至ったことに改めて感謝の思いを強くしたことでした。狭山台校は閉じられましたが、ここで学んだ人たちの心には様々な思い出が、これから先もずっと生き続けていくことでしょう。
翌3月8日(日)改築された新加賀寮の竣工式が執り行われました。地下1階地上6階建の寮は、「住むだけではなく、成長を促す場」を創出するというコンセプトで、新しい形の学生寮として生まれ変わりました。
大妻女子大学の掲げる「関係的自立」を構築できるような、個室6室と共用リビングからなるシェアルームを17室備え、また1人用の寮室は253室で、各階にはキッチンがあり、自炊もできる設備があります。
共用スペースとして食堂のほかトレーニングルームやレクリエーションルーム、和室も設けられ、充実の寮生活を送れるよう細かい配慮が随所に施されています。
大学への留学生の入学が進む中、留学生との交流を深め合い、異文化を肌で感じることができる寮生活を経験できることも、この寮の大きな特徴の一つになっています。
また、季節や光、風を感じられる憩いの場として中庭が4か所に配置され、それぞれに春、夏、秋、冬のテーマでその季節を彩る樹木が植えられています。この日には梅がきれいな花を咲かせていました。
他にも近隣の方も利用できるように、焼きたてのパンを提供するショップカフェも楽しみな場所となるでしょう。
新しく生まれ変わった加賀寮から、社会で活躍する自立した女性が巣立っていくことを願ってやみません。
最上階からの眺め