6月7日(日)、平成27年度大妻コタカ記念会総会・青葉の集いがホテルオークラ東京で開催されました。
会員による総会は滞りなく進み、その後はご来賓の方々と共に青葉の集いに移りました。
第一部は毎年様々な趣向で皆様にお楽しみいただいておりますが、今年は宝生流シテ方の亀井雄二氏により、能楽についてのお話と実演をしていただきました。
能楽の成り立ちから始まり、実際に衣装を身に着けていく過程を、解説を加えて見せていただきました。
そして、「船弁慶」の後半、平知盛の怨霊(亀井氏)が義経を海に引き入れようとするのを、弁慶の剛力によって逆に知盛が海に消えていく場面を演じていただきました。
装束や能面を間近で見て、日本の誇るべき伝統芸能であり、ユネスコの文化遺産でもある能楽に対しての関心をより深められるひと時になりました。
続いて第二部のパーティーへ。
記念会会長井上が挨拶をし、ご来賓である大妻学院の花村邦昭理事長、大妻女子大学・同短期大学部学長の荻上紘一先生にご挨拶をいただき、続いて記念会名誉会員である金谷喜子様に乾杯のご発声により会食となりました。
先生方と卒業生や同窓生同士の和やかな歓談の輪があちこちに出来、年に一度このように一堂に会する機会を、参加された方が心から楽しんでいるように見受けました。
東日本大震災から4年、大妻女子大学の水谷先生の被災地「きずな」プロジェクトに協力いただいた大妻同窓会福島代表の武藤みや子様から、Tシャツを会津若松に避難している大野小学校と熊前小学校の児童に贈るまでの経緯(2015年3月の当ブログ参照)をお話しいただき、今も続く原発被害の現実をお話いただきました。
武藤様の心に沁みるお話を伺い、時が経っても風化させてはいけないことを改めて思いました。
最後には恒例の全員での校歌斉唱を行い、また来年の再会を期して閉会となりました。