10月16日(金)今年も北海道の函館大妻高校の各科の代表生徒5名と先生2名が、大妻学院に来られ、学院の方と一緒に記念会から私もお会いしお話をしました。
毎年、修学旅行の最終日に、忙しい行程の合間を縫っての訪問で、大妻学院と函館大妻高校との繋がりを、より一層強く大切に感じるひとときです。
ひと時話をした後、コタカフェや大妻講堂の見学をし、博物館で説明を受け、皆さんは他の生徒の待つ原宿に向かわれました。
函館大妻高校の創立者である外山ハツ先生は、大正7年「上京して勉強したい。それも将来、娘さんたちが職業的に独立して社会と家庭に奉仕ができるように指導し養成したい」という強い思いを抱き26歳の時に上京。
そして、『東京にはいろいろな学校があるから、その学校を一校一校回って、自分の理想に合う学校、しかも教育よりも人柄を重視して学校選びをしたが、コタカの姿を一目見ると同時に、もう何校も回る必要はない、私の師とたのむ方はこの先生であると決心した』と大妻学院八十年史に書かれています。
大妻では足かけ6年学び、優れた成績を収め卒業。大正13年にコタカ先生から「大妻」の名を冠することを許され、唯一の姉妹校として「函館大妻技芸学校」の創立に至りました。
この日お会いした5人の高校生はそれぞれに夢を抱き、自分の進路を見据えていることを知り、社会に奉仕できる女性の育成を目指された外山先生の精神が、創立後92年になる今日にしっかりと受け継がれていることを思いました。