月別アーカイブ: 11月 2016

紅葉の集い

1123日(水・祝)国立劇場における歌舞伎鑑賞として、大妻コタカ記念会主催「紅葉の集い」が行われました。

国立劇場では開場50周年記念として、10月から3か月連続通しで「仮名手本忠臣蔵」が上演されており、この11月は第二部として、浄瑠璃の「道行旅路の花婿」に続き五段目から七段目が上演されました。

早野勘平役の尾上菊五郎、大星由良之助役の中村吉右衛門という名だたる役者をそろえての舞台は、華やかであり重厚であり歌舞伎の醍醐味を堪能することができました。

記念会を通しておいでいただいた皆様には、大いにご満足いただけたものと確信しております。12月の第三部も見たいという思いを抱いて劇場を後にしました。

 

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川越まち歩き(大妻同窓会埼玉)

1118日(金)大妻同窓会埼玉の秋の行事として、文学・歴史散歩「川越まち歩き」が催されました。

絶好の行楽日和のこの日、JR川越駅には11名の会員が集合しました。

まず喜多院へ。こちらのご住職の奥様は大妻嵐山高校から大学に進まれた方で、そのご縁でご住職様にご案内いただきました。

この喜多院は、寛永15年(1638年)の川越大火で現存の山門を除くすべてのお堂を焼失。すぐに徳川家光公は復興を命じ、江戸城紅葉山御殿の一部(家光誕生の間、春日局化粧の間など)が移築され大切に保存されてきました。立派な調度品なども残されており、川越が小江戸と言われるのがうなずけます。

お庭の色鮮やかな紅葉も素晴らしいものでした。

 

次に目指すのは昼食場所である佐久間旅館。明治27年に旅籠として開業した由緒あるこの旅館には、戦時中、高松宮様や三笠宮様がお泊りになったり、島崎藤村などの文人墨客、小泉元首相などの政治家の方々もお泊りになったそうです。

特に国の登録有形文化財になっている書院造りの「奥の間」では、昭和56年に将棋の名人戦も行われています。

こちらの若奥様も大妻嵐山高校から大学に進んでおられ、ここでも大妻の卒業生に出会え嬉しい思いがしました。

ゆっくりと皆さんでお食事を楽しみお話をして、その後は多くの観光客でにぎわう蔵造りの街並みをそぞろ歩きながら「時の鐘」を経て、お菓子横丁へ。

あちこちで買ったお土産を手に、それぞれの家路につき、楽しかった川越散策も幕を閉じました。

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「フラワーアレンジメント」講習会(山梨)

地方における講習会として、『フラワーアレンジメント』が大妻同窓会山梨の協力のもと、11月13日(日)韮崎駅前ニコリで開催されました。好天に恵まれ、富士山が間近にみえました。

大妻同窓会山梨では、例年アクセサリー作りなどの講習会を会員同士の交流の場として開催しているそうです。今年は、記念会主催で一般の方にも参加していただく『フラワーアレンジメント』講習会を初めて開催の運びとなり、同窓会山梨の役員の方々はご準備が大変だったことと思います。

講習会は午後1時半からでしたが、山梨の役員の方は10時からご準備に当たられて、講師の藪本先生と助手の方、記念会内藤は11時に会場入り致しました。

まず、先生のご指導で会場の準備を整えて、打合せをした後、午後1時から受付開始。そして1時半から講習会が始まりました。

山梨の小川代表のご挨拶と記念会内藤の挨拶の後、司会より藪本先生のご紹介があり、先生からプリザーブドフラワー作成の手順についてご説明をいただき、早速作業に移りました。

見ていた時は簡単にできそうでしたが、いざ始めてみると、いきなりバラの花に針金を入れるところから悪戦苦闘でした。藪本先生や助手の方が細やかにご指導くださり、午後3時半には個性豊かなすてきな作品ができました。

 

最後に藪本先生を囲んで、参加者全員で記念写真を撮りました。アンケートでは、また開催してほしいとの声をたくさんいただきました。そして、今回、初めて一般の方をお誘いしての講習会を通して、同窓会山梨の方からは、大妻のことを地域の方に知っていただくいい機会になったとの感想を伺うことができました。

 

 

 

ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

 

 

 

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文化講演会「知られざるメルヘンの世界」第2回

1112日(土)、小春日和の穏やかな午後、今年度の「知られざるメルヘンの世界」をテーマとした文化講演会第2回が開催されました。

この日の演題は、大妻女子大学名誉教授である森義信先生による「メルヘンから見える歴史―シンデレラ・ストーリーを中心として―」で、我々の知らない歴史学を背景としたシンデレラ・ストーリーをお話しいただきました。

従来、メルヘンは主に児童文学や精神分析学の対象とされてきていましたが、メルヘンには前近代ヨーロッパ社会のあり様が如実に物語られており、その歴史情報を歴史家の手で解釈を施していく研究がなされてきているそうです。

この講演ではメルヘンに登場する母親、父親、家にいる女の子、そして旅する男の子の姿がメルヘンを理解するための前提として語られ、さらにメルヘンに潜むシンボルやメタファーについての解釈を教えていただきました。

特にシンデレラ・ストーリーの主要なモチーフである「靴」について、民俗学的、宗教的な意味も教えていただき、ディズニーアニメで知っているシンデレラとの違いを知り、大変興味深いものでした。

最後に、シンデレラの強い意志、女性として、妻として、母親としての覚悟が見て取れ、女性は覚悟さえ決めれば、男性よりも余程強く、肝が据わっている、王子も継ぎはぎだらけの仕事着姿のシンデレラを受け入れる見どころのある青年かもしれない、そのようなところが長く愛され続けているシンデレラ・ストーリーの魅力なのかもしれない、と結ばれました。

詳しいレジメをご用意くださり、楽しいお話しを聞かせてくださった森先生に感謝申し上げます。

写真はご用意いただいたアーサー・ラッカム(メルヘンやファンタジーの挿絵で知られる英国の挿絵画家)のシンデレラの挿絵。

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