日別アーカイブ: 2017年7月21日

卒業生へのインタビュー

大妻同窓会長野の皆さんのご協力により、2回にわたり卒業生へのインタビューができました。

第1回目は諏訪にお住いの原さんと熊澤さんのお二人。

原さんは諏訪高女卒業後の昭和16年、東京神田の岩波書店に勤務する傍ら大妻の夜学に通い教員免許を取得し、地元に戻り教員として長く勤務されました。

岩波の創業者である岩波茂雄は社員に夜学に通って勉強するよう勧め、原さんもその言葉で大妻に通うようになったとのこと。18年に卒業(繰り上げ)されますが、大妻の先生はみな立派で、今日の自分があるのは大妻で学ぶことができたおかげ、大妻に通ったことは誇りである、とお話しくださいました。

原さん(写真前列左)と村史の編纂作業で一緒になり、同窓であることが分かったという熊澤さん(写真前列右)は大妻出身の先生に大妻進学を勧められ、昭和28年に短大家政科に入学。瓶細工を習ったことなど当時の様子をお話しくださいました。

 

第2回目は伊那にお住いの松澤さんと小池さんのお二人。

松澤さん(写真前列右端)の通われていたのはコタカ先生が教職追放の時。助手の先生が「コタカ先生がこのようにおっしゃっています」というようにコタカ先生の教えを代弁されており、コタカ先生がいらっしゃらなくてもその教えは浸透していたこと、物のない時代での学びの様子などたくさんのことを伺い、お持ちいただいたアルバムも見せていただきました。

昭和41年3月卒業の小池さん(写真後列右端)は、学友会長をしていた大学3年生の時にコタカ先生の勲三等宝冠章受章のお祝いの言葉を述べたり、卒業式では送辞、答辞を述べる大変栄誉な役割を担ってこられ、当時の学生生活についてもいろいろお話しくださいました。

皆さんのお話を伺い、どの時代にあっても大妻では「学ぶ」ことの大切さを教え、「学び」がその人の人格形成をなし、その後の生き方の基盤をなすものであるという教えが続いていることを思いました。

快くお世話いただいた長野の同窓会の皆様に感謝申し上げます。

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