11月19日(日)、「紅葉の集い」が国立劇場で開催されました。
恒例の歌舞伎鑑賞で、国立劇場11月の演目は「坂崎出羽守」と「沓掛時次郎」。
山本有三作「坂崎出羽守」は、山本有三が六代目尾上菊五郎のために書き下ろした史劇で、山本有三生誕130年の今年、36年ぶりの上演となるものです。
燃え盛る大阪城から徳川家康の孫千姫を救った武将坂崎出羽守が、千姫に寄せる想いと苦悩が細緻に描かれた作品です。
長谷川伸作「沓掛時次郎」は新国劇で上演されたのち、歌舞伎のレパートリーに取り入れられたもの。
渡世の義理と男の純情を描いた股旅物の代表作と言われており、今回の歌舞伎での上演は41年ぶりとなるものです。
いずれも長い間をおいての上演となる大変見ごたえのある作品で、ご参加いただいた皆様と共に楽しめた一日となりました。