11月28日(日)、この時期としては暖かい冬の日差しを受けて、コタカ先生の生家近くの大成龍神社で「だいじょうさん祭り」が執り行われました。
出世神として知られるこの神社で毎年行われているこの神事には、遠方から参加される方もあり、コロナ禍にもかかわらず一年の締めくくりにふさわしいものになりました。
年々参拝される方が増え、奉納される絵馬もたくさんにのぼり、絵馬のおたき上げの神事も続いて行われました。
地元の方々によって大切に守っていただいているこの大成龍神社ですが、その由来をコタカ先生の残された文章を基にして、簡単にお話いたします。
この神社のご神体は大きな石で、もとは田んぼの中にあったのですが邪魔になるというので数人がかりで邪魔にならないところに移したところ、翌朝になると元の田んぼに戻っている、また運んでも戻るということが三日も続き、当時の久恵の地域(コタカ先生の生まれ故郷)の人たちが、「この石はただの石ではない。霊験あらたかな石だからお祀りしよう」と、コタカ先生の家の裏山にお宮を建て、氏神様としていたそうです。
明治の末期にお宮の合併があり、このお宮は八幡神社に合祀されることになりました。
ある晩に大妻良馬先生が先祖の調べものをしていた際に、霊能者の口をもって「自分は氏神の大成で、八幡様に同居させられているが、自分のお宮を作ってほしい。小さな祠でもよいから。」とのお告げがあり、驚いた大妻先生夫妻は早速元のお宮があった土地を買い戻し、祠を建て、ご神体の石も移して、お告げのあった通りにしたということなのです。
その後、三川ダム建設のために現在の地に移され、立派な社殿も建てられて地域の人の氏神様とし心のよりどころになっているのです。