11月12日(土)大妻コタカ記念会第2回文化講演会を開催いたしました。
「食事と栄養の知識・行動・改善は今日から」をテーマに、大妻女子大学教授で管理栄養士スキルアップセンター所長の川口美喜子先生に、食べる喜びと楽しみを持ち続ける食事術について様々な角度からお話いただきました。
先生は「がん患者を孤立させない」と、がんで苦しむ患者や残された遺族に対しても支援し寄り添うことが出来るようにしたい、という思いを強く持っておられ、日々の活動を続けていらっしゃいます。
2025年問題(団塊の世代が75歳以上になり超高齢化社会になる)、2040年問題(団塊ジュニア世代が65歳以上になり高齢者人口が最大になる)が言われている社会にあって、健康寿命と平均寿命の差を縮め、最期までどう生きるか、望む暮らしはどういったものか、にふれられ、食事制限よりも食事療法が大切~必要なものを食べよう~とお話いただきました。。
そのためには少しの知識と努力が求められ、自分の食事の食べ方・質の見直しをしてみましょうと、次の11項目を挙げられました。
食事が美味しい/食事が楽しみ/食事を美味しく、楽しみにするための工夫をしている/朝起きたらお腹が空いている/1日3食を食べる習慣がある/主食(ごはん、麺、パンなど)を毎食食べる/肉・魚・卵、または豆腐などの大豆製品を1日2回以上食べる/野菜と果物を食べるようにしている/便秘(または下痢)が続くなど排泄の問題がない/何らかの食事療法が必要な人は、その療法を守ることができる/高齢期に入ってから極端に食事時間、食べる量・内容、体形は変わっていない
そして、バランスの取れた食事をするために先生が考案されたお皿をご紹介いただきました。
「口」は健康の入り口であり、「食べる口」と「しゃべる口」の健康が不可欠、口腔ケアに気を付け、「嚙む」「飲み込む」「話す」でオーラルフレイルの予防をしましょう、と話され、「ごちそうさま」と食べる喜び、笑顔を持ち続ける食事をこれからも提案していきたいと結ばれました。
食べられなくなる⇔歩けなくなる⇔認知できなくなる、という負のスパイラルに陥らないように、テーマである「食事と栄養の知識・行動・改善は今日から」の大切さが心に響きました。
その他にもたくさんのことを教えていただきました。
有難うございました。
【教えていただいた失敗しない温泉卵の作り方】
・卵2~3個を室温に戻しておく
・お湯500㎖を鍋に沸かす
・沸騰したら火を止めて、鍋に水150mlを入れる
・室温に戻した卵を入れ、鍋にふたをして15分で完成
是非お試しを!