大妻中学高等学校で長く音楽の教鞭をとられていた橋本郁子先生が今年5月4日ご逝去されました。享年86歳。
連休のさなかであり、お住まいの鎌倉の混雑を考え、ご葬儀はご家族だけで執り行われました。その訃報を伝え聞いた先生を慕う多くの教え子たちが、郁子先生を偲び思い出を語る会を計画し、6月30日(日)に大妻コタカ記念会館でその会が開かれました。
昭和56年度大妻高校卒業の三村(旧姓上村)麻子さんを中心に同学年の世話人の方々が、橋本純夫先生と打ち合わせを重ね、準備を進められました。
当日は他の学年の方もお手伝いくださり、すべての準備を見事に進められ、大妻の卒業生の力に感嘆しました。
会場(3階)には華やかな郁子先生にふさわしい向日葵とアンセリウムで飾られた祭壇が設けられ、出席者の献花から始まり、担任をもたれた学年の代表の方から思い出が語られました。皆さんの口から出た共通のキーワードは「おおらか」そして「優しさ」。
会場の3階には入りきれないほどたくさんの方がおいでになり、入れなかった方は、2階に置かれた郁子先生が担任された学年の卒業アルバムやご夫妻で訪れたヨーロッパの街のたくさんの写真、そしてその旅行の都度、旅の思い出を綴った純夫先生のノートに見入っていらっしゃいました。(数々の写真の中央にある色紙は、建長寺のご住職の筆にるものです)
セレニーの終わった後は、純夫先生を囲んで話の輪ができ、またこの日に久しぶりに会ったお友達や、クラブの繋がりでの友人同士など、さながら同窓会の模様で、郁子先生が結び付けてくださったものと誰もが嬉しい気持ちになったことでしょう。
また、大妻中学高等学校の近山教頭先生、徳増先生のお世話によって、校舎の見学もさせていただきました。新しい校舎になって初めてご覧になる方も大勢で、戻ってきてから「きれいですね」という声をたくさん聞きました。
先生とお別れすることはとても寂しいことですが、卒業生皆の心にはいつまでも郁子先生とともに過ごした学生時代の思い出が残り続けることでしょう。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして、この会を開いてくださった皆さん、ありがとうございました。 (2013.7.3 井上記)
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