平成25年10月25日(金)9:00に函館大妻高校の代表生徒4名と引率の先生、池田校長先生が大妻学院においでになりました。
函館大妻高校は毎年修学旅行の最終日に大妻を訪問することが恒例になっており、今年も学院の事務の方と一緒に記念会から井上がご挨拶をいたしました。
皆さんは本館11階の神前で拝礼をした後、博物館で真家教授から大妻コタカ先生や大妻の歴史の説明を受け、大妻講堂の見学をし、他の生徒たちの待つ原宿へと向かいました。
函館大妻高校は今年創立90周年を迎える伝統ある高校で、初代校長の外山ハツ先生が大正13年(1924年)に「函館大妻技芸学校」を創立したことに始まります。
この日は、コタカ先生と外山ハツ先生が並んでいる昭和31年撮影の写真を皆さんにご覧いただきましたが、外山ハツ先生は28歳の時、学問への強い志を胸に上京し大妻に学びます。
その熱心な姿勢を示すエピソードとして、『夜遅くまで電気の付いている部屋がある。それは外山先生の部屋であることを知ったコタカ先生は、外山先生を呼んでピアノの裏で縫物をすることをさせてあげた。』と池田校長先生は話していらっしゃいました。
優れた資質を認めていたコタカ先生は、学業を終え故郷の函館に戻った外山先生の「大妻」の名前を付けた学校設立の申出を受け、これを許可され、学校運営に大変力を貸されたそうです。爾来90年、同じ校訓「恥を知れ」を掲げ、丸に糸巻きの校章のもと女子教育にあたり現在に至っています。また、校歌も大妻の旧校歌のメロディーをそのままに歌い継がれています。
池田校長先生は、創立者の建学の理念を今後もしっかりと生徒に伝えていきたいと話していらっしゃいましたが、函館の地にもコタカ先生の教えが浸透していることに改めてコタカ先生の偉大さを感じることでした。