11月13日(土)大妻コタカ記念会主催の文化講演会が開催されました。
今年度のテーマ「やまとうた『和歌』の世界」の第2回にあたる今回は、「平安時代の生活と和歌―定子主催の文化について」を演題として、大妻女子大学名誉教授柏木由夫先生にご講演いただきました。
はじめに百人一首にある歌をもとに、定子と清少納言の家族の関係を系図をたどりながらご説明いただきました。
さらに、枕草子から定子の人柄がしのばれる段を題材に、作者の生き生きとした描写によって定子の美的生活への心がけが実によく表れている文章を解説いただきました。
定子の周りの女房たちに対する指導性、人として持つべき高い志を教育する姿勢など、高い文化を形成した定子の人となりが推察されるお話に魅了されました。
時間があればもっともっと聞いていたい思いがする素晴らしいご講演でした。
昔々の古典の授業だけでは伺い知ることが出来なかった雅な世界を教えていただいた貴重な時間となりました。