7月13日(土)大妻コタカ記念会主催の今年度第1回の文化講演会を開催し、
大妻女子大学キャリアセンター教授である井上俊也先生に「大妻コタカと福澤諭吉」についてご講演いただきました。
この演題での講演は、昨年大妻コタカ先生の出身地である広島県世羅町で行ったもので、改めて今回の開催となったのです。
大妻コタカと福澤諭吉、教育にかかわったのは福澤諭吉の幕末から明治に対して、大妻コタカは明治から昭和と時代には大きな開きがありますが、ともに教育者として歴史に名を遺す大きな功績を挙げた二人です。
年齢の差も約50歳とはいえ、生い立ちや教育に対しての考え方など多くの共通点が見いだせることを比較対照しながらご講演をいただきました。
共に学校内に居住し、実技実学に重きを置いた指導は、卒業後に自立できるようにと施されたものでありました。それが、徐々に指導の中心は気品を高めるための教育、道徳や終身の指導に力を入れていったところも大きな共通点といえ、それが建学の精神として継承されているということもお話しされました。
新札の発行で長く続いた福沢諭吉の肖像を、今後目にする機会が少なくなっていくでしょうが、福澤諭吉、大妻コタカともに今に続く大きな学校の創始者としてその名が長く記憶されていくものと確信しています。