秋も深まってきた11月16日(土) 大妻コタカ記念会主催文化講演会第2回を開催しました。
演題は「紫式部とその周辺」 大妻女子大学名誉教授の柏木由夫先生にご講演いただきました。
大河ドラマ「光る君へ」も終盤になり、どのような結末を迎えるのかに期待が膨らむところです。
この講演では紫式部を取り巻く人物を、「大鏡」「栄花物語」「小右記「御堂関白記」「紫式部日記」「権記」などの原文のたくさんの資料をもとに解説していただきました。
講演にあたり年表、藤原氏に関する系図、皇室の系図をご用意くださいましたので、それらと照らし合わせていくことで、より理解しやすく物語の世界に入っていくことができたように思いました。
講演は藤原道兼(道長の兄)、伊周(道長の甥 中宮定子の兄)の人柄や道長との関わりなどから始まり、道長の栄光への筋道、皇室との血縁の構築などご説明いただきました。
そしていよいよ紫式部について。
「紫式部日記」にみる宮仕えの苦しみや彰子の人柄・相性など、「紫式部集」にある女郎花を介しての応答など、講演の終了時間が迫る中、紫式部の人物像が浮かんでくるようなお話をしていただきました。
講演にあたり、大妻女子大学所蔵の「紫式部日記」などの貴重な文献をお借りすることができ有難く、受講者の皆様にも見ていただくことができたことに感謝申し上げます。
柏木先生には来年3月15日に「百人一首の世界」をご講演いただきます。
興味のある方はぜひご参加ください。