新しい年を迎え、皆様にとりまして佳き一年でありますように祈りあげます。
年末年始、日本海側は大雪に見舞われ、お正月を祝うのもままならない地域もあったかと思います。幸い関東は穏やかな天気に恵まれ、澄んだ青空にこの一年の平穏を願いました。
今年の干支は癸巳(みずのとみ)。1月4日の朝日新聞の天声人語で、『巳年は吠える虎、跳ねる兎、天翔る竜、と続いたのに比べると、地を這う蛇はいささか地味だ』と書かれていますが、「巳」という字には、蛇が冬眠から覚めて地上にはい出す姿を表していることから「起こる、始まる、定まる」などの意味があるそうです。
また、蛇は脱皮をすることから、「再生」を連想させるとも言われているそうですから、今年は心機一転、新しいステージに向けて、新たな事に挑戦するなど自分を高めていくにふさわしい年と言えそうです。
大妻コタカ記念会の生涯学習講習会や文化講演会では、これから何かを「始める」方に、また始めたことを「定まる」ようにする方のために役立つよう、努めていきたいと思っています。
来る2月16日(土)には、文化講演会を開きます。
大妻女子大学文学部教授の柏木由夫先生が、編者定家の百人一首編纂への思いを中心に、平安時代の雅な和歌の世界にいざなってくださいます。詳細は後日、ホームページに掲載しますので是非ご期待ください。
また、平成25年度の生涯学習講習会の内容は4月にお届けする「ふるさと通信」でお知らせします。多くの皆様に参加していただけるよう願っています。
去年今年貫く棒の如きもの 〈高浜虚子〉
去年から一夜あけると新年を迎え、心新たにする。時が移っても棒のようにまっすぐに貫いているゆるぎない気持をしっかりと持つことが大切だ、と自分なりに解釈し、新年を迎えるたびに思い出す一句です。
大正10年に大妻コタカ先生自らによって創設された大妻同窓会。毎年まっすぐな棒が貫かれ現在に至っているその重みを大切にして、大妻コタカ記念会の事業運営に取り組んでいきたいと思います。本年も大妻コタカ記念会への皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
会長 井上小百合