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大妻コタカ先生54年祭

12月3日(日)、大妻コタカ先生54年祭が執り行われました。

毎年ご命日である1月3日の1か月前に行われているものです。

靖国神社の神官により粛々と進み、参列者全員により玉串が奉奠され、無事今年の54年祭が終了しました。

その後の伊藤理事長からのご挨拶では、10月に函館大妻高校の100周年に列席したことにふれられ、遠く離れた地に大妻の教育が100年にもわたって脈々とつながっていることを思い、現在女子大にとっては厳しい時代ではあるが、力強く進んでいった大妻コタカの建学の精神を今後も継承していきたい、とお話しされました。

その後は木々の葉がきれいに色づいた多磨霊園へ墓参。

女子教育に力を注いだ大妻コタカ先生を偲ぶ一日となりました。

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だいじょうさんまつり(世羅町 大成龍神社)

11月26日(日)、今年も広島県世羅町の大妻コタカ先生生家近くにある大成龍神社で「だいじょうさんまつり」が開催されました。

地元の氏神様として、氏子の皆さんが大切にお祀りしているこの神社に、今年は立派な鳥居が氏子の皆さんによって新たに設置されました。

さらにこの地から立身出世された東洋額装(株)会長の小林正明様のご寄進によって、参道が立派な石畳に整備されました。

今年の「だいじょうさんまつり」には昨年にも増して大勢の方がおいでになりました。

 

 

例年通り、神主さんによって祭式は執り行われ、氏子の皆さん、大妻コタカ記念会として私(井上)、さらに関係の方によって玉串奉奠が行われました。

この神社は大妻コタカ先生がこの地に社殿を建てたことに由来しており、その由来を示す立て札が、これまでのものから、立派な看板に一新され、お参りにおいでになった方々が熱心に読んでいらっしゃる姿が見受けられました。

 

「出世の神様」として一躍広まったこの大成龍神社ですが、これからも多くの皆様にご利益がありますように。

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第2回文化講演会

11月11日(土)大妻コタカ記念会主催文化講演会を開催しました。

今年度のテーマ「日本の四季に寄せる平安人の心」の2回目となる今回は「秋は野に山に空に」を演題に、前回に引き続き大妻女子大学名誉教授の柏木由夫先生にご講演いただきました。

柏木先生には今回もたくさんの資料をご用意いただき、それに基づいた和歌の解説は大変わかりやすく一層の興味を抱くことができました。

平安人が移ろいゆく季節とともに過ごしていた姿に思いを寄せ、さらに今を生きる私たちが古典の書物を通して、平安人の心を推し量ることができる素晴らしさをあらためて感じました。

講演は秋の歌題の中から、七夕、萩、荻、月、紅葉について解説いただきました。

「七夕」について

初秋の行事とされ、平安時代に詠まれた七夕歌には、二つの星が一年に一度出会うこと、出会うまでの心の動き、出会ったのちの心の動きなどが詠まれている歌を、例を挙げてお話しくださいました。

「月」について

旧暦八月(仲秋)の十五夜の満月は仲秋の名月として愛でられていて、月にお供え物を用意し宴を催していたそうです。

歌に詠まれる以外に物語にも数々登場しており、中でも「竹取物語」の最後ではかぐや姫が地上から離れて月に帰る場面が描かれ、八月十五夜の月光の輝きは荘厳な世界を演出していると話されました。

他にも宇津保物語や源氏物語に至るまで数々の物語の展開に十五夜の月が大きな役割を果たしていることもお話しいただきました。

「紅葉」について

平安和歌に数多く歌われている多彩な紅葉の世界について古事記、万葉集などに登場する歌、そして古今集などから百人一首に取り上げられている歌の数々をご紹介いただきました。

このたびは幣も取りあえず手向山 もみぢの錦神のまにまに(古今集 菅原道真)

紅葉を錦に喩えることは、紅葉の美しさを讃える最高の表現として親しまれた、ということを教えていただきました。

晩秋のこの日、木々の色づきが美しく目に映る季節にご講演いただき、参加された皆さんそれぞれに移ろいゆく季節への思いを抱かれたことと思いました。

 

 

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大妻同窓会山梨と長野の交流会

11月5日(日)大妻同窓会山梨と長野の交流会がありました。

場所は山梨県北斗市のレストランで、すぐお隣には平山郁夫ミュージアムがあります。

同窓会同士の交流は珍しく、それぞれの代表の方のご相談のうえで実現の運びに至りました。

大妻コタカ記念会からは会長(井上)と副会長(内藤 同窓会担当)が出席し、皆さんと楽しくお話をいたしました。

それぞれの会の様子や抱えている悩みなどを忌憚なく言い合える貴重な機会であったこの交流会は、今後のそれぞれの同窓会活動の力になっていくものと感じました。

キノコをふんだんに使ったお料理はどれもおいしく、また、周辺の木々の紅葉の美しさも楽しむことができた一日でした。

 

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大妻祭(大妻女子大学文化祭)に参加しました

10月21日、22日に大妻女子大学の文化祭<大妻祭>が開催され、大妻コタカ記念会も参加しました。

コロナの時期を乗り越え、以前の活気が戻ってきたように思われる今年、学生たちの楽しそうな弾んだ声は心地よく耳に届いてきました。

例年と同じように、記念会の紹介、生涯学習講習会を受講されている方の作品が展示され、会場は華やかな雰囲気になりました。

 

 

 

 

また、大妻コタカ先生の著作物(コピー)や、今ではなかなか見る機会のない糸巻きも展示いたしました。

 

さらに、昨年同様に校舎内外の大妻ゆかりの地をめぐるスタンプラリーも実施し、参加された方には参加賞を差し上げました。

秋晴れの下、こうして文化祭が開催できる喜びを感じた2日間でした。

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宮城での文化講演会

10月1日(日)大妻同窓会宮城の協力により、大妻コタカ記念会主催文化講演会を仙台駅前のエル・ソーラ仙台で開催しました。

夏の暑さがまだ残るほどの陽気ではありましたが、同窓会宮城の会員の方のほかお知り合いの方も参加され、こぢんまりとした和やかな会になりました。

テーマ「大妻コタカの教え」、講師は会長の井上が務めました。

大妻コタカ先生が生涯かけて注いだ女子教育への篤い思いを、より多くの人に知っていただく機会となりました。

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手芸講習会「カラフル松ぼっくりづくり」

8月19日(土) 広島県世羅町の大田庄歴史館において大妻コタカ記念会主催の手芸講習会を開催しました。

前日の講演会と同様に、同所で開催中の「世羅のコタカチルドレン」の関連事業として行われたもので、「カラフル松ぼっくりづくり」と題して、可愛い松ぼっくりの置物を作りました。

小さく丸めた綿に約4㎝四方の布をかぶせて、それを松ぼっくりの間に詰めていくものです。

小さく切ったきれいな布や綿、糸など必要な材料をはじめ、接着剤やはさみなどすべて用意していただき、スムーズに取り掛かることができました。

色のバランスを考えながら進める作業を皆さんと楽しく進めていき、それぞれに個性豊かな作品が出来上がりました。

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講演会「大妻コタカと福沢諭吉」

8月18日(金)広島県世羅町の大田庄歴史館において大妻コタカ記念会主催の講演会を開催しました。

同所で開催中の「世羅のコタカチルドレン」の関連事業として行われたもので、大妻女子大学の井上俊也教授に「大妻コタカと福沢諭吉」をテーマにご講演いただきました。

福沢諭吉は大妻コタカ先生よりも50年早く生まれた人ですが、諭吉23歳、コタカ24歳という若さでともに塾を開き、それが現在にも続く学校に発展してきているという共通点があります。

他にも、資金力のある人が学校を設立した時代にあって、一般人が若くして学校を設立し(いわばベンチャー)、自らが学んだばかりの知識を伝授し、その教えをさらに継承し続けていったこと、さらに諭吉もコタカも学校内に居住し、実学を重んじ経済的自立を促したことなど、数々の共通点を見出すことができるというお話を伺い、わかりやすく興味深いお話に皆さん聞き入っておられました。

この講演会の模様は翌日の中國新聞にも取り上げられました。

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「世羅のコタカチルドレン展」

8月12日(土)~21日(月)まで広島県世羅町の大田庄歴史館において「世羅のコタカチルドレン展~大妻コタカふるさと世羅町での女子教育への貢献~」が開催されました。(期間中15日、16日は休館)

主催は大妻コタカ記念会・大妻女子大学・大妻女子専門学校です。

合併により世羅町となった旧甲山町には大妻コタカ先生が校長を務めた大妻女子専門学校(旧町立甲山高等技芸学校)がありました。

1952(昭和27)年、当時の町長の「女子にも教育を」という要請を受けた大妻コタカ先生は、徹底した裁縫技能の修得とともに茶道や礼儀作法にも力を入れ、優れた人間教育を目指して、世羅における女子教育に多大な貢献をされました。

時代の流れにより大妻女子専門学校は1981(昭和56)年に幕を閉じましたが、この学校で学んだことにより、女子の地位向上が促され自立への道が拓かれていったことは、卒業生が地域社会のリーダーとして活躍する姿にみることができます。

在学当時に作成した作品や卒業後に作成した質の高い作品、さらには生涯学習として学び続けてきた作品を通して、この学校の存在した意義を多くの人に知っていただく機会となりました。

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2023年度文化講演会第一回

7月15日(土)今年度の文化講演会第一回を開催いたしました。

暑い時期ではありますが、多くの方にご参加いただきました。

今年は“日本の四季に寄せる平安人の心”をテーマに、大妻女子大学名誉教授である柏木由夫先生に二度にわたりご講演いただきます。

今回は「夏は闇と光と声と」と題して、旧暦では5月28日であるこの日に、「夏」にふさわしい歌題をお話しいただきました。

平安人が、自然に寄り添い、鳥や花などを愛で、その心のままを歌に詠む、その気持ちをほんの少しでも理解したいと願い 先生の解説に耳を傾けました。

ご説明いただいたのは次の4つの題材。豊富な資料をそれぞれにご用意いただきとても分かりやすくお話しくださいました。

  • 菖蒲…しっとりと薫る菖蒲は、ショウブ、アヤメ?~平安和歌に見られる菖蒲~
  • 時鳥…夏の夜更けに一声鳴く、時鳥・郭公?~平安和歌に見られるホトトギス~
  • 五月雨…梅雨は、長雨(ながめ)、五月雨(さみだれ)~平安和歌に見られる五月雨~
  • 蛍…梅雨の闇夜に揺らぎ舞う蛍の光~平安和歌に見られる蛍~

最後に百人一首に詠まれている「夏」の歌(初夏から晩夏までの4首 たった4首しかないそうです)をご説明くださいました。

  • 春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣干すてふ天の香久山(持統天皇・2)
  • 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを 雲のいづくに月宿るらむ(清原深養父・36)
  • ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる(後徳大寺左大臣・81)
  • 風そよぐ楢の小川の夕暮れは 禊ぞ夏のしるしなりける(従二位家隆・98)

第二回は11月に開催いたしますので、どうぞおいでください。

季節がうつろい、また楽しいお話が伺えるのはとても楽しみです。

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