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同窓会長野の総会
5月15日(水)大妻同窓会長野の総会が、伊那市の割烹「いずみ」で開催されました。
大妻コタカ記念会から会長井上が参加したほか、大妻コタカ・大妻良馬研究所から卒業生への聞き取り調査を目的として、記念会理事でもある高垣佐和子さんが参加しました。
会場は元結婚式場だったという広々とした佇(たたず)まいで、色とりどりの満開のつつじが目を楽しませてくれる素敵な場所でした。
広い長野の各方面から、24人の方がお集まりになりました。
去年お会いした方、久しぶりの方、始めてこられた方、中には長い介護の日々が終わってこられるようになった方など、幅広い年代の方がお集まりになりました。
議事では建設的な意見が出され、無事終了し、食事をいただきながら、昨年の青葉の集いでご覧いただいた「あなたの知らない大妻の歴史」の映像を楽しみました。
それぞれが通っていた時代の映像が映し出されると、皆さんそれぞれの学生時代の思い出が蘇り、懐かしさがこみ上げてきて大いに盛り上がりました。
近況報告では「どうして大妻に入学したのか」を皆さんがおっしゃって、親に勧められて、高校の先生に勧められて、という声を多く聞きました。
共通の寮の思い出があったり、前向きに生きる大切さを話される先輩の声に耳を傾けたり、とても楽しい時間を共有しました。
また来年元気でお会いしましょう。
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同窓会埼玉の総会
今年の大妻地方同窓会の総会が開催される時期になりました。
皮切りは5月12日(日)の同窓会埼玉で、場所はいつもと同じ大宮の川鍋ビルです。
一年ぶりにいつもの方々にお会いできましたが、この会に長く貢献され、支部長を務められた帯川千様が2月にお亡くなりになり、もうお目にかかれないのは寂しい限りです。
総会議事は滞りなく承認され、講演会へ。
今年は私井上(大妻コタカ記念会会長)が、「大妻良馬先生について」をテーマにお話いたしました。
会員の多くは大妻コタカ先生については、話を聞くことはあっても、大妻良馬先生についてはなかなか知る機会が少ないので、ということを受けお話する運びとなりました。
良馬先生については、昨年9月に発行した「ふるさと」にも掲載していますが、あらためて良馬先生の生涯、コタカ先生との出会いから共に過ごした22年間、そして諏訪神社の末裔としての由緒ある大妻家についてなど、大妻にとって大きな功績のあった良馬先生を皆さんにお伝えいたしました。
その後はおいしい食事をいただき、皆さんの近況を伺いました。
年代の違う方からのお話は、心に残ることが多く、有意義な時間を過ごすことができた喜びを感じました。
また来年、皆さんとお会いできますように。
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大妻さくらフェスティバル2019
今年も「大妻さくらフェスティバル2019」が3月23日(土)10:00~15:00 大妻女子大学千代田キャンパスで開催されます。
お花見がてら、どうぞ足をお運びください。
地下1階アトリウムでは、卒業生である大妻女子大学堀口教授による[癒しのクラフト作り&復興支援~春色の作品を作ってみよう~]という体験コーナーがあります。
大妻コタカ先生の故郷である広島県世羅町のドライフラワーやヒノキ等の間伐材を用いる作品、千代田区の桜の花びらや食物の色素で染色した布を用いる作品のほか、和ぐるみカスタネットやカービング作品が作れます。
春らしい作品を作って楽しんでください。
「大妻さくらフェスティバル2019」の詳しい内容は
をご覧ください。
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新年のごあいさつ
2019年、平成31年の新春を迎えお慶び申し上げます。
関東では青空の広がる穏やかなお正月でしたが、昨年末からの厳しい寒波で、特に日本海側では大雪により不自由さを余儀なくされた方も多かったことでしょう。
昨年は大妻学院が創立110周年となり、大妻コタカ記念会でも記念の事業を行ってまいりました。
8月には記念会が維持管理することとなった大妻コタカ先生の生家へ会員の皆様と訪れ、コタカ先生が勉学への高い志を抱いて上京した故郷世羅の風を感じることができました。
また、10月には記念文化講演会を開催し、幼少期のコタカ先生を育んだ世羅について、そして大妻家の発祥となる長野県の諏訪そして諏方大祝家についての講演をご専門の方お二人にしていただきました。
どちらも参加された皆さんに好評で、記念の年にふさわしいものになったことを嬉しく思っております。
今年は新天皇が即位され、新たな元号が始まり、大きな転換がはかられる年になります。
皆様にとりまして実り多い良き年になりますように心よりお祈り申し上げます。
。
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大妻コタカ先生49年祭
12月3日(月)、大妻コタカ先生の49年祭が執り行われました。
例年、ご命日1月3日の1か月前に行われているものです。
靖国神社の神官の方による祝詞では、創立110年になる大妻学院の幾久しい弥栄(いやさか)を、そしてコタカ先生の御霊が良馬先生と共に安らかに、などが読み上げられました。
出席者全員で玉串が奉奠され年祭は終了し、その後にはバスで多磨霊園へ移動。
毎年紅葉の美しい中、コタカ先生と良馬先生の墓前にお参りをいたしました。
コタカ先生がお亡くなりになって50年近くの歳月が流れましたが、年祭を迎えるにあたりコタカ先生の精神を思い、偉大な女性教育者への畏敬の念を新たにいたしました。
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だいじょうさん祭り&久恵を語る会
11月25日(日)、広島世羅の大妻コタカ先生生家のそばにある大成龍神社で「だいじょうさん祭り」が行われ、それに引き続き生家の「ごもくめし」で「久恵を語る会」が開催され、参加させていただきました。
一年に一度の「だいじょうさん祭り」には地域の方々が集まって来られ、神主さんが祝詞を奏上され、玉串を奉奠して一年の無事を感謝いたしました。
例年は風が吹き抜けて寒いけれど、今年は良い日和でよかったという声も聞かれました。
「久恵を語る会」では三川ダム建設のために、久恵の地域から約60年前に居を移した方のご家族が30人ほどお集まりになり、コタカ先生にまつわるお話も聞かせていただきました。
久しぶりに故郷に帰られたコタカ先生を自転車の後ろに乗せたことや、東京の珍しいお菓子持ってきてくださったこと、小さいころコタカ先生のお家と近かったのでずいぶん可愛がっていただいたなど、それぞれにコタカ先生に接した思い出を懐かしく語ってくださいました。
温かく迎えてくださった世羅の皆様に感謝です。ありがとうございました。
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墨絵の講習会
平成30年11月25日(日)記念会主催、「墨絵に挑戦 墨の濃淡を楽しむ」講習会が、同窓会東京の協力のもと開催されました。
講師は、昭和41年大妻女子大学短期大学部家政科ご卒業の中馬瑞子さんです。
来年の年賀状は、“墨絵”に挑戦!ということで、参加者は、筆、墨皿、筆洗いを準備して当日を迎えました。
講師の中馬先生はお早く会場にお越しくださって、段取りよく私たち受講生への半紙・お手本の配付と手際よく準備してくださいました。定刻になると、先ずは、半紙のお話しからスタートです。そして、筆の種類、墨の含ませ方をご指導くださいました。
早速、筆に慣れようと言うことで、筆を垂直に立てて描く「直筆」、筆を寝かせて描く「側筆」を練習しました。
不安な筆使いの私たちは、見よう見まねで筆を動かしていると、先生は私たちのそんな筆使いをご覧になり、「あっ、綺麗ですね!上手ですね!」のお声。このお言葉に、私たちは時間の過ぎるのも忘れ、筆を動かし、初めての墨の濃淡だけで椿の花を完成しました。椿の花、しかも数枚の葉と枝付きです。
完成した墨絵の前で、記念写真を撮りました。ご指導いただいた中馬先生、ありがとうございました。
今度また、墨絵に挑戦したいという感想のもと、散会しました。
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紅葉の集い
11月11日(日)、国立劇場において恒例の大妻コタカ記念会主催紅葉の集いを開催いたしました。
この日は11月とは言え、暖かい日でおいでになる皆様にとって良いお日和になりました。
この日の演目は通し狂言「名高大岡越前裁(なもたかしおおおかさばき)」で、国立劇場での上演は1972年(昭和47年)以来ということです。
内容は、八代将軍吉宗のご落胤と偽った天一坊が、悪事の末に捉えられ獄門に処せられた史実を基にした河竹黙阿弥の作品で、偽りの天一坊(市川右団次)を暴く見事な大岡裁きが見どころ。
芝居はテンポ良く進み、途中、伊賀亮(坂東弥十郎)と大岡忠相(中村梅玉)との丁々発止のやりとりも見事。これぞ歌舞伎の醍醐味といった感がありました。
おいでいただいた皆様とともに大いに楽しめた一日になりました。
観劇がお好きだったコタカ先生、そのお気持ちを引き継ぎ、また来年も「紅葉の集い」で皆様とお会いしたいと思います。
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大妻学院創立110周年記念文化講演会
10月27日(土)、大妻コタカ記念会主催文化講演会を開催いたしました。
大妻学院創立110周年を記念した講演会で、「大妻コタカ先生・大妻良馬先生のルーツを求めて」と題して、所縁の地である広島と長野から講師の先生においでいただきご講演いただきました。
第一部は「コタカ先生のふるさと世羅」をテーマに、広島県世羅郡世羅町教育委員会の主査兼学芸員である林光輝先生にお話しいただきました。
林先生は小学校に上がるまで、世羅町にあった大妻女子専門学校のそばに住んでおられ、お母さまから「大妻」について話を聞いていたこともあったそうです。
講演は、現在の世羅町についての説明から始まりました。世羅高校の駅伝の強さをご存知の方も多いことでしょう。
「世羅」の地名は、延暦24年(805年)に古文書に初見され、文政3年(1820)には「世羅郡甲山町」の記述も見られるということ。
世羅には江戸時代から、孝養を尽くした阿姫(おひめ)という女性がおり、その碑を建立して讃える風土があったこと。
増上寺で修業をした僧雲南が創設した儒学の学問所「丘隅舎(きゅうぐうしゃ)」があり、ここで学んだ人は数百人といわれ農村の学問の興隆に大きく貢献していたこと。
このように古くから女性を讃え、学ぶ場がある風土で、明治の初頭に神戸や広島で学んでいた多田道子が、今高野山安楽院で私立裁縫所(戦後県立世羅高校となる)を開設し、若い情熱を傾けた指導に多くの子女が思慕し、その中の一人であるコタカ先生も多田道子に大きな影響を受け、上京の志を抱いたこと。
さらにコタカ先生とふるさと世羅とのつながりとして、世羅に開学して請われて校長に就任した甲山高等技芸学校、それが大妻女子専門学校に発展し、大妻の教育が地元でも受けられると、多くの人がここで学びんでいったことの説明をしていただき、また、現在世羅町に残されているコタカ先生揮毫の石碑なども数々紹介してくださいました。
最後に、女性の自立と学び続けることの大切さを教え、教え子からは「お母様」と慕われ多くの人に影響を与えたまさに「塩のごとく」の人がコタカ先生であったと結ばれました。
第二部は「大妻家と大祝諏方家の関わり」をテーマに、一般社団法人大昔調査会理事長の高見俊樹先生にお話しいただきました。
高見先生は、大妻大学博物館准教授の是澤博昭先生の研究(ひな人形)を通して以前から親交があり、またお嬢様が大妻女子大学の卒業生というご縁があります。
講演は、大妻家のルーツである長野の諏訪の地についてから始まり、諏訪の地形、そして御柱で有名な諏訪神社についての説明をいただきました。
かつて諏訪神社の最高神官であった「大祝(おおほうり)」は神宿る「現人神(あらひとがみ)」であったこと。
諏訪大祝の古系図に大妻太郎敦澄―大妻太郎兼澄の名が見られ、この二代兼澄は南安曇郡の荘官として大妻郷に居を構えていたが、承久の乱で後鳥羽上皇側につき敗戦死、その後裔は木曽に追われた一族と土佐に追われた一族があったとされること。
土佐に追われた一族は農業の傍ら医を営み、その末裔が大妻良馬先生になること。
長野の大妻郷には北大妻、南大妻、上大妻、下大妻の地名が残り、遺構はほほ失われるものの「史跡」を示す石碑が残っていること。
そして、今はもう途絶えてしまった大祝諏方家について。
高見先生は諏訪市博物館学芸員でいらっしゃったとき、最後の大祝諏方家の資料引継ぎに携わり、その中から諏方家と大妻との関わりを教えてくださいました。
大祝職は明治になってなくなりますが、頼固氏、頼宣氏が家督を継ぎ、頼宣氏の妻キマさんは大妻技芸学校の優秀な卒業生で、後に寮の舎監を務め、頼宣氏も大妻で教職についていました。その子弘さんと家族そろって東京に「大妻のおばあさま」と呼ぶコタカ先生を訪ねてきた写真なども見せてくださいました。
お二人の講演から、コタカ先生の偉大さやを知り由緒ある大妻家についても改めて知り得た貴重な時間をいただきました。
多くの方においでいただき、大妻学院創立110周年記念にふさわしい文化講演会になりましたことに感謝申し上げます。
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大妻同窓会福島の総会
10月21日(日)、大妻同窓会福島の総会が郡山ビューホテルで開催されました。
秋晴れのこの日、会場に赴く新幹線の車中からは色づいた木々を目にし、秋も深まってきたことを実感しました。
総会議事は皆さんの承認を得て進行し、次の講演に移りました。
今年は郡山女子大学の短期大学部副学長で美術史がご専門の齋藤美保子先生に「美と生活」という演題で、メタルビーズについてのお話を伺いました。
郡山女子大学は1947(昭和22)年に関口富左氏が郡山女子専門学院を創立したことに始まり、現在は大学院、付属高校も擁する大学に発展しています。
この大学の建学四十周年記念の「建学記念講堂」は丹下健三氏が基本設計を委ねられ、富左氏の原画により学生・生徒・教職員の協力によって制作されたメタルビーズの緞帳が備えられているそうです。
この日の講演にはメタルビーズのバッグをたくさんお持ちくださいました。
では、このメタルビーズとは?
縦糸に極小の金属のビーズを通した横糸を織り込んで作られるもので、緻密でしかも華やかな煌めきをもったものとして、主にバッグに仕立て上げられることが多いようです。
関口富左氏は上京の際に銀座和光によることを楽しみにしておられ、そこでメタルビーズのバッグを目にし、その美しさに魅了され、自らその制作を思い立ったそうです。
指導者を探したところ紹介された方が小説家の三島由紀夫(この時にはすでに没)夫人である平岡瑤子氏で、メタルビーズ作家として活躍されていた時でした。
富左氏は平岡瑤子氏を郡山の学園に月1回程度招かれ、教職員数名と共に技術の習得に励み(1980年代前半)、そのことから講堂の緞帳にその技術を結集することに繋がることになりました。
世界的にはこのメタルビーズは、1900年代初頭から30年代にかけヨーロッパの貴婦人たちに愛されながらも世界大戦により、作り手も材料も失われ、もはや甦らせるすべもなくなってしまい、バッグはアンティークショップに飾られる存在になってしまっていたそうです。
平岡瑤子氏にメタルビーズの手法を伝授したのは倉橋佳子氏で、倉橋氏は1970年代にパリでこのメタルビーズのバッグに出会い、その美しさに魅了され、ひとつふたつとバッグを買い増していき、1975年に日本に帰国後、このメタルビーズの技術の復刻、織機の開発、材料の開発などに奔走し、1979年に復刻版のメタルビーズバッグを日本で誕生させたという経緯があります。
その後、女性誌に取り上げられたり、教室もできて手作りのメタルビーズ愛好家が広まっていきました。
現在も銀座和光で展示販売されており、時折展覧会も開催されているそうです。 (平成29年3月郡山女子大学紀要第53集別冊による)
このようなお話を伺っていたところ、出席者の卒業生のお一人が「私が大妻女子大学4年生の時、このメタルビーズが夏休みの宿題になってバッグに仕上げた」ということをお話になり、かつて大妻でも授業で行われていたことがわかりました。
今年の総会には新しく会員となったお二人が参加されましたが、まだまだ気づいていない大妻の卒業生が身近にいらっしゃるでしょうね、と話し合いながら閉会となりました。
何とも美しく華麗なメタルビーズにすっかり魅せられた福島の一日でした。
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