新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます。

 

皆様にとりまして、今年が穏やかで幸多き一年でありますようにお祈り申し上げます。

関東は晴天に恵まれた年明けとなりましたが、皆様の地方ではいかがでしたでしょうか。

今年の干支は丁酉(ひのととり)。

酉の由来は「果実が熟した様子」を表すことから、酉年は「物事が成し遂げられ、利が得られる状態」になるといわれているそうです。

それを考えると、今年は学問や仕事などで成果が得られそうという期待が持てます。

予期せぬ出来事がニュースになったり、自然災害に見舞われることもある昨今ですが、年の初めの“今年こそは”という願い事が成就され、大きな手ごたえを感じられる一年にしたいものです。

大妻コタカ記念会はこれから今年度の締めくくりと次年度への準備の時を迎えます。

着実な歩みが大きな成果につながることを信じ、会員の皆様と共に前に進んでいきたいと思います。

変わらぬご支援を賜りますよう、年頭にあたりご挨拶申し上げます。

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文化講演会「宮沢賢治が歩いた東京」

今年は宮沢賢治生誕120年であることにちなみ、大妻コタカ記念会では1210日(土)、記念文化講演会を「宮沢賢治が歩いた東京」という演題で開催いたしました。

講師は大妻女子大学教授であり、前宮沢賢治学会イーハトーブセンター代表理事である杉浦静先生。

宮沢賢治は1933年(昭和8年)37歳の若さで亡くなっていますが、大正から昭和の初めにかけて9回東京を訪れ、語学学校に通ったり詩や短歌の創作活動をし、それを「東京ノート」として書き残しています。

はたして賢治の目に当時の東京はどのように映っていたのでしょうか。

杉浦先生は「東京ノート」にまとめられた詩や短歌を資料としてご用意くださり、東京での9回の足跡をたどってお話しくださいました。

最初に賢治が東京に来たのは、1916年(大正5年)高等農林学校の修学旅行で賢治20歳の時。東京蚕糸学校や駒場農科大学などを見学しています。

2回目は同じ年に、ドイツ語を学ぶためにかなり強引に上京し、麹町の下宿屋に泊まり、そこから神田の東京独逸学院に通ったそうです。道筋をたどると大妻のあるあたりも通っていたのでは、という考えも浮かびますが、残念ながらその年には大妻はまだここには移ってきていないのです、と先生のお話。

  この坂は 霧のなかより巨なる 舌のごとくにあらはれにけり (神田にて)

賢治の東京での行動範囲は、麹町、神田、小石川、日本橋などで、時には吉祥寺や調布、さらには伊豆大島や静岡へ足を延ばしたこともあったようです。

9回のうちには、東京で学んでいた妹のトシの看病のためであったり、農民活動に必要な技術や知識を習得するためにチェロの個人レッスンに通ったり、タイプライターを習うことやエスペラント語を学ぶということもしていました。

また国柱会という宗教団体に入会してかなり心酔するようにもなったようです。

賢治にとっての東京とは?

東京へのあこがれ、知識や進んだ文化を取り入れることによって、初めのうちは何も見えなかったものが、だんだんと東京が距離を置いて見えるようになり、自分の心に「根拠」が作り上げられてくる、それが「イーハトーブ」=自然を蘇らせようという理想郷、ではなかっただろうかと結ばれました。

お話を伺い、「心象スケッチ」という言葉で表される賢治の思いに、少し近づけたように思いました。そして、短い人生にたくさんの業績を残した宮沢賢治の偉大さ改めて感じた講演会でした。

 

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大妻コタカ先生47年祭

 

123日(土)、学祖大妻コタカ先生の47年祭が執り行われました。

例年、ご命日の13日を1か月繰り上げて行われており、祭壇横に飾られたパネルのコタカ先生の写真を見ると、生徒の時に聞いたお話の数々やその声が蘇ってくるように思いました。

亡くなられて47年もの歳月が流れた今日、年祭がこうした記憶を新たにし、またコタカ先生と接したことの無い方々にとっても先生の精神を知る貴重な機会となっていることを感じました。

年祭は靖国神社の神官により粛々と進み、参列者全員が玉串を捧げて終了し、その後は大妻良馬・コタカ先生の墓参に、バスで多磨霊園へ移動。

柔らかな日差しに恵まれ、色鮮やかな紅葉も楽しむことができました。

 

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紅葉の集い

1123日(水・祝)国立劇場における歌舞伎鑑賞として、大妻コタカ記念会主催「紅葉の集い」が行われました。

国立劇場では開場50周年記念として、10月から3か月連続通しで「仮名手本忠臣蔵」が上演されており、この11月は第二部として、浄瑠璃の「道行旅路の花婿」に続き五段目から七段目が上演されました。

早野勘平役の尾上菊五郎、大星由良之助役の中村吉右衛門という名だたる役者をそろえての舞台は、華やかであり重厚であり歌舞伎の醍醐味を堪能することができました。

記念会を通しておいでいただいた皆様には、大いにご満足いただけたものと確信しております。12月の第三部も見たいという思いを抱いて劇場を後にしました。

 

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川越まち歩き(大妻同窓会埼玉)

1118日(金)大妻同窓会埼玉の秋の行事として、文学・歴史散歩「川越まち歩き」が催されました。

絶好の行楽日和のこの日、JR川越駅には11名の会員が集合しました。

まず喜多院へ。こちらのご住職の奥様は大妻嵐山高校から大学に進まれた方で、そのご縁でご住職様にご案内いただきました。

この喜多院は、寛永15年(1638年)の川越大火で現存の山門を除くすべてのお堂を焼失。すぐに徳川家光公は復興を命じ、江戸城紅葉山御殿の一部(家光誕生の間、春日局化粧の間など)が移築され大切に保存されてきました。立派な調度品なども残されており、川越が小江戸と言われるのがうなずけます。

お庭の色鮮やかな紅葉も素晴らしいものでした。

 

次に目指すのは昼食場所である佐久間旅館。明治27年に旅籠として開業した由緒あるこの旅館には、戦時中、高松宮様や三笠宮様がお泊りになったり、島崎藤村などの文人墨客、小泉元首相などの政治家の方々もお泊りになったそうです。

特に国の登録有形文化財になっている書院造りの「奥の間」では、昭和56年に将棋の名人戦も行われています。

こちらの若奥様も大妻嵐山高校から大学に進んでおられ、ここでも大妻の卒業生に出会え嬉しい思いがしました。

ゆっくりと皆さんでお食事を楽しみお話をして、その後は多くの観光客でにぎわう蔵造りの街並みをそぞろ歩きながら「時の鐘」を経て、お菓子横丁へ。

あちこちで買ったお土産を手に、それぞれの家路につき、楽しかった川越散策も幕を閉じました。

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「フラワーアレンジメント」講習会(山梨)

地方における講習会として、『フラワーアレンジメント』が大妻同窓会山梨の協力のもと、11月13日(日)韮崎駅前ニコリで開催されました。好天に恵まれ、富士山が間近にみえました。

大妻同窓会山梨では、例年アクセサリー作りなどの講習会を会員同士の交流の場として開催しているそうです。今年は、記念会主催で一般の方にも参加していただく『フラワーアレンジメント』講習会を初めて開催の運びとなり、同窓会山梨の役員の方々はご準備が大変だったことと思います。

講習会は午後1時半からでしたが、山梨の役員の方は10時からご準備に当たられて、講師の藪本先生と助手の方、記念会内藤は11時に会場入り致しました。

まず、先生のご指導で会場の準備を整えて、打合せをした後、午後1時から受付開始。そして1時半から講習会が始まりました。

山梨の小川代表のご挨拶と記念会内藤の挨拶の後、司会より藪本先生のご紹介があり、先生からプリザーブドフラワー作成の手順についてご説明をいただき、早速作業に移りました。

見ていた時は簡単にできそうでしたが、いざ始めてみると、いきなりバラの花に針金を入れるところから悪戦苦闘でした。藪本先生や助手の方が細やかにご指導くださり、午後3時半には個性豊かなすてきな作品ができました。

 

最後に藪本先生を囲んで、参加者全員で記念写真を撮りました。アンケートでは、また開催してほしいとの声をたくさんいただきました。そして、今回、初めて一般の方をお誘いしての講習会を通して、同窓会山梨の方からは、大妻のことを地域の方に知っていただくいい機会になったとの感想を伺うことができました。

 

 

 

ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

 

 

 

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文化講演会「知られざるメルヘンの世界」第2回

1112日(土)、小春日和の穏やかな午後、今年度の「知られざるメルヘンの世界」をテーマとした文化講演会第2回が開催されました。

この日の演題は、大妻女子大学名誉教授である森義信先生による「メルヘンから見える歴史―シンデレラ・ストーリーを中心として―」で、我々の知らない歴史学を背景としたシンデレラ・ストーリーをお話しいただきました。

従来、メルヘンは主に児童文学や精神分析学の対象とされてきていましたが、メルヘンには前近代ヨーロッパ社会のあり様が如実に物語られており、その歴史情報を歴史家の手で解釈を施していく研究がなされてきているそうです。

この講演ではメルヘンに登場する母親、父親、家にいる女の子、そして旅する男の子の姿がメルヘンを理解するための前提として語られ、さらにメルヘンに潜むシンボルやメタファーについての解釈を教えていただきました。

特にシンデレラ・ストーリーの主要なモチーフである「靴」について、民俗学的、宗教的な意味も教えていただき、ディズニーアニメで知っているシンデレラとの違いを知り、大変興味深いものでした。

最後に、シンデレラの強い意志、女性として、妻として、母親としての覚悟が見て取れ、女性は覚悟さえ決めれば、男性よりも余程強く、肝が据わっている、王子も継ぎはぎだらけの仕事着姿のシンデレラを受け入れる見どころのある青年かもしれない、そのようなところが長く愛され続けているシンデレラ・ストーリーの魅力なのかもしれない、と結ばれました。

詳しいレジメをご用意くださり、楽しいお話しを聞かせてくださった森先生に感謝申し上げます。

写真はご用意いただいたアーサー・ラッカム(メルヘンやファンタジーの挿絵で知られる英国の挿絵画家)のシンデレラの挿絵。

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大妻同窓会福島の総会

大妻同窓会福島の総会が1030日(日)、会津若松市の「割烹 田季野」で開催されました。

このお店は鎌倉時代の会津西街道(下野街道)の絲澤旧陣屋(いとざわきゅうじんや)の旧家を移築したもので、今から200年近く前の組まれた太い柱ががっしりと支えています。

すぐ近くには若松城の大手門の一つで、武家町と町人町の境をなす甲賀町口門の石垣が今に残り、歴史ある会津の面影がしのばれます。

 

一年ぶりに福島県内から集まってこられた会員の皆様により、第一部の総会は滞りなく進行し、第二部へ。この日は「会津こと葉の会」の方に会津民話を語っていただきました。

演目は「話千両」と「ワラ三束と塩一升の運」。

土地の言葉で巧みに話してくださる女性の方の語り口は心地よく、所々わかりにくい言葉があるものの話の内容は面白く、優しく教え諭す含蓄に富んだものでした。

そして第三部の懇親会へ。

会津の郷土料理に舌鼓を打ち、近況を語り合いお互いの会話もはずみました。

皆さんの学生時代の話で盛り上がり、和やかに今年の総会も幕を閉じました。

来年は設立10周年となります。

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文化講演会「朗読三昧」 (岩手)

晩秋のやわらかな陽が差す1029日(土)、大妻同窓会岩手の協力により、大妻コタカ記念会主催文化講演会が、ホテルメトロポリタン盛岡NEW WINGで開催されました。

この文化講演会では、“皆さんに素敵な朗読の世界をお届けしよう”という企画で、俳優金田賢一さんと音楽家丸岡めぐみさんで結成された朗読ユニット「朗読三昧」によって、詩や物語、エッセーなどのいろいろなジャンルの作品が語られました。

田さんから紡ぎだされる言葉に、丸岡さんのピアノと歌声が上手くきれいにコラボレーションされ、聞いている人たちの頭の中では思い思いの想像の世界が広がっていったことでしょう。

サトーハチローの詩「言葉はやさしく美しく」から朗読が始まりました。優しい語りかけで詩が一層心にしみるように感じられました。

次に獅子文六のエッセー『医者ともあろう者が』から「婆っぱ」、続いて数々の作品が語られ、最後には金田さん、丸岡さんで「あなたの夢を形にしてください」という覚和歌子さんの詩が歌で表現され、時間もあっという間に過ぎていきました。

土曜の午後のひと時、会場の皆様と豊かな時間を過ごすことができました。

おいでいただいたたくさんの皆様、お世話くださった大妻同窓会岩手の皆様、ありがとうございました。

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『ベジフルフラワー』講習会

1029日(土)コタカ記念会主催の『ベジフルフラワー』講習会が、同窓会東京の協力のもと開催されました。

講師は、S573月に大妻女子大学被服学科ご卒業の荒川昭子さん、お嬢様と妹さんにもお手伝いいただきました。

『ベジフルフラワー』とは、ブーケやオブジェに仕立てたアートです。野菜や果物を「見て」「食べて」「贈る」ことを目指しているそうです。

野菜高騰の中、講師の荒川さんには、たくさんの野菜をご準備いただきました。お部屋には新鮮な野菜の香りと荒川さんのアートであふれていました。

アートにするには、市販されている形の整ったものより通常規格外として弾かれてしまう(例えば曲がったもの)野菜が相応しく、荒川さんはご自身でも野菜を作り、地元栃木では宇都宮市食育推進委員としてもご活躍されています。

 講習会は、大学在学中の恩師呑山先生の講師紹介に始まり、アートにふさわしい野菜や扱い方のご説明の後、早速作品作りに挑戦しました。材料をみた時は、果たしてお見本のように出来上がるのか不安でしたが、参加者それぞれが個性的な仕上がりに満足なさっていたのが印象的でした。まさしく、目で楽しみ、食べておいしい『ベジフルフラワー』講習会でした。

 

 

最後は皆さまと記念撮影の後、床に落ちたごみもきれいに片づけていただき、大妻精神を改めて感じました。ご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

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