財団法人大妻コタカ記念会会長 井上 小百合

 大妻コタカ記念会は大妻女子大学、大妻高等学校、大妻多摩高等学校で学ぶ学生、生徒そしてその学校の卒業生で構成される同窓会組織です。
 新年度がスタートし、2019年度も新入生を新たな会員としてお迎えいたしました。
 世代は違っても大妻という学びの場を持った者同士が繋がり、大妻で体得した大妻コタカ先生の教えの一つ一つを生涯の糧として、会員の皆様すべてが豊かな人生を歩んで行かれますことを願っています。
 大妻学院は昨年2018年、創立110周年を迎えました。
 1908年(明治41年)に大妻コタカ先生が千代田区紀尾井町の自宅で、近所のお嬢さんがたに手芸などを教えた家塾としてスタートしてから110年の歳月が流れ、今や多くの学生生徒を擁する大妻学院に発展してきました。
 現在の広島県世羅町から18歳でたった一人、ただただもっと勉強したいという一念で上京した女性が、苦学を重ねながらも周りの人の後押しも得て学校を創設し、社会で活躍する多くの卒業生を輩出して110年の年月を重ねてきたことは、卒業生の一人として大変誇らしく思っています。
 キャンパスに集う溌溂とした学生、生徒には、大妻コタカ先生のおっしゃる「学校で勉強した人として、人格的にもっと磨かれ、学び得た知識をすべての生活によりよく活用できる人になっていただきたい」という教えを胸に、充実した学生生活を送ってほしいと願うものです。

 大妻コタカ先生の生家は三川ダム建設のため、高台の地に1959年(昭和34年)移築されました。
 2017年、当主の熊田氏から大妻コタカ記念会へ寄贈され、生家の維持管理を大妻コタカ記念会が担うこととなりました。築数百年を超える手斧造りのこの家は、これまで熊田氏が丁寧に手を入れ大事に守ってこられました。
 是非多くの方に訪れていただき、コタカ先生の上京の思いを強くした地の風を感じていただきたいと思っています。
 この生家を利用して、「ごもくめし」という食事処が営まれています。ミシュランでも評価を得た食事が提供されますので、こちらも是非お楽しみください。

 大妻コタカ記念会では皆様の知的好奇心を高める文化講演会や生活に潤いをもたらす生涯学習講習会を毎年開催しております。今年度からは生涯学習講習会に「現代水墨画」の講座を新たに設けました。
 詳細はこのホームページでご案内いたしますので、たくさんの方にご参加いただきますよう願っております。
 文化講演会や生涯学習講習会は会員以外の方も参加できますので、お誘いあわせの上おいでいただければ幸いです。
 5月からは新元号のもと、新しい時代が幕を開けます。
 大妻コタカ記念会はこれからも大妻学院との連携を大切に、大妻コタカ先生の『前進することが伝統を生かすことである』という言葉の通りに、しっかりと前を見据え前進していきたいと思っております。
 会員の皆様のご支援ご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2019年(平成31年)一般財団法人大妻コタカ記念会 会長 井上 小百合